10数年前、初めて購入したアークテリクスが「アルファSLジャケット」。着心地があまりに衝撃的で、それまで着用していた他社のシェルをやめ、シェルはすべて「アルファ」か「ベータ」を着用するようになった。SL、LT、AR、SVなど、アークテリクスだけでこれまでに着用したシェルは、18着を数える。

中でも「アルファ AR ジャケット」は、ここぞという山行の日にいつも着てきた。立体裁断が施されたフォルムは、着用するとすぐ体にフィット。ストームフードで大きく形成された襟元は、レイヤリングをしても苦しくない。絶妙なカーブでジッパーも顎に干渉せず、どんなシーンで着用しても、体の一部と化しすべての天候から体を守ってくれる。

夏季の山ではジャンダルムや大キレットなどの岩稜帯やバリエーションルート、冬季は西黒尾根や八ヶ岳といった2,000ｍ前後を含む山と、オールシーズンで着用。雨や雪、風だけではなく、岩、木の枝や幹から体を守り、視認性抜群のカラー。常に進化を続けるアークテリクスのシェルは、これからも着続けたいと思わせる魅力の詰まった自慢のギアだ。