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石沢 孝浩/山岳ガイド
TAKAHIRO ISHIZAWA
THETA AR JACKET | 2005
2005年ごろ、仙台の「あしの豆」さんでバックカントリーについて講演する機会をいただき、その時にお会いしたのが、当時アークテリクスの輸入代理店だったサンウエストの内山さんでした。ブランドへの熱い思いをお話しいただき「着用してみませんか?」と言っていただいたのですが、その時は別のブランドのサポートを受けていたので、「機会があれば私から連絡させていただきます」とお断りをしたのでした。
その後、サポート商品の終了を機に私から連絡し、初めて着用したアークテリクスがこのジャケットです。ちょうどスキー用ウェアの在庫がなく、勧められたのがこの「シータ AR ジャケット」でした。
初めてこのジャケットでツアーに行った時は衝撃的でした。ハイクアップではゴアテックスがしっかり透湿し、休む時、滑る時は保温してくれる。当時はベンチレーションも珍しかったんじゃないかな。約20年も前のジャケットだけど、デザインもぜんぜん古さを感じさせない。一度内側のシームが取れたけど、すぐにカナダに送ってくれて問題なく着られるようになって戻ってきました。今も現役で活躍しています。
このジャケットにはいろんな思い出が詰まっていて、私の大事な宝物になっています。これからもいろんなフィールドで、たくさんの思い出を作っていきたいね。
SIDEWINDER SV JACKET | 2011
「シータ AR ジャケット」の次に着用したのが、このジャケットです。私にとってアークテリクスと言えば「サイドワインダー」と思わせるほど、印象が強かった一着。この斬新なデザインが気になって悩んだ末に選んだのを覚えています。このウェアはとにかくバックカントリーで目立ちましたね。結構気に入って着用しましたが、今でも機能的に問題なく着れるし古さを感じさせないデザインゆえ息が長く、すごく思い入れがあります。稜線ではー20℃程の風雪に見舞われる月山の厳しい条件下で、このウェアに助けられることが多かったですね。