アークテリクスで初めて背負ったバックパック。ガイドを始めて5年目から、3シーズンくらい使った。逆三角形のフォルムとロールトップが、雨蓋のモデルと比べて荷物の安定感が高く、ブレがなくて滑りやすさが秀逸。サイドアクセスができ、荷物の出し入れも圧倒的にスムーズ。当時はスノーボーダーの使用率も高かったが、エッジガードがあってしっかりと固定できる。なによりも、手で持つと重い荷物が、背負ってみると腰に吸い付いて骨で担ぐような感覚で、軽く感じられるのがアークテリクスならでは。憧れのアークテリクスを背負っているというステイタスが感じられた。

学生の時に、初代「アルファ SV ジャケット」を友達から譲り受けて使っていたことがあり、ガイドの仕事でもいつかアークテリクスを使いたいと思っていた。一見さんのように金町のストアを訪れ、2時間くらいかけてスタッフに自分のガイド活動の様子を話し、相談して選んだのがこの上下。当時はビブを作っているブランドがあまりなく、憧れのアークテリクスを使えるのがうれしかったのを覚えている。

実際に使ってみると、撥水のレベルがとにかく高くて、安心感がまったく違う。パンツは細身でも動きやすく、トール丈が選べるのが画期的だった。それまで使っていたほかのブランドのものは、1年くらいしかもたなくて、もったいないと思いながら毎年買い替えていたから、いいものを長く使いたいという気持ちにアークテリクスはしっかりと応えてくれた。